Dr.ブログ
インビザラインセミナー
こんにちは!
宇都宮プライム矯正歯科の院長、山田です。
だいぶ冷えてきましたね~、仙台に居た頃よりは温かく感じますが、夜帰る時はほんと寒くて震えてます(笑)
この季節になると仙台に居た頃の光のページェントという町の中のイルミネーションを思い出したりするのですが、
栃木にも有名なイルミネーションがあるんですね!足利フラワーパークのイルミネーションがとても綺麗だと聞きました♬
今度いってみようと思います(*^^*)
さて、自分は1ヶ月に1回はなるべく矯正治療に関する勉強会や講習会に出席するようにしています。
治療というものは、新しければ良いという訳ではなく、器材であれば自分が実際に触れたり細かな仕様をメーカーに確認すること、テクニックや手法などについての詳しい情報は、すでに先行して取り入れているところから話を聞いて、ある程度の使用感を確かめておかなければ、患者さんに勧める事はできません。
今、矯正治療の分野では、歯型をデジタルデータ化し、模型上でなくモニター上で治療の組み立てを事前に行い、さらにそれを出力するという自分がつい数年前受けたカリキュラムとはまるで異なる環境が当たり前となりつつあります。
矯正の治療方針は生体の口腔内に関する知識だけでなく、力学的な考えも必要となるため、もともとコンピューターによる介入の余地が大きくある分野だったと思われます。昔からコンピューター解析を用いた歯の移動が研究されてきていますし、10月の半ばに行ってきた日本矯正歯科学会でもこれらを題材とした発表がいくつかありました。
しかし、一人一人の患者様の歯型毎に最適な移動方法を瞬時に出すようなプログラムなどはありませんので、我々矯正歯科のドクターがこれまで培った経験やノウハウをもとに、最適に近い歯の移動を計画立てる事となります。
ただ、それも将来的には膨大な治療ケースの中から類似症例を抽出し、コンピュータが最適な治療計画を立てていく、
というような時代がくるのかもしれません。
先日参加したインビザラインのセミナーでは、まさにその時代の流れに沿ったデジタルに重きを置いた今後の矯正歯科についての講演がされていました。
スマホ、タブレット世代の子供たちにうまく歯への関心を高める方法なども聴くことができて、有意義な時間を過ごせました。
ん、なんかこの写真みんな元気ないですね、講義長かったからかなあ(笑)
インビザラインの勉強会は9月にも参加してきました。
その際は石川県金沢市の窪田先生の講義を聴くことができました。
窪田先生の医院のホームページです。
http://www.kubota-orthod.com/index.html
石川県で古くから矯正治療をされている先生ですが、長年かけて培ってきたワイヤーテクニックに加え、
海外のDrからの情報や、国内の講習会などに参加してインビザライン治療を学び
地域で先がけて多くのインビザライン治療をされています。
また、窪田先生は日本でも数少ないアライン社の認定するインビザラインのクリニカルスピーカーの一人です。
やはり日本のインビザライン治療の第一人者である先生のお話から学ぶことは多くありました。
テクニックについても多く学ぶことができましたが、まず治療に対する姿勢が本当に一人のドクターとして尊敬できます。
特に今回の講演で自分の心に響いたのが
「装置の種類によって治療内容が左右されてはならない、患者様の症状によって治療方針が決められるべきだ。」
という一言でした。
症状にもよりますがインビザラインの治療は、ワイヤー治療と比較して抜歯治療を苦手としています。
マウスピースの材質上、隙間を埋める際にどうしても装置に歪みが起こりやすいためです。
これは矯正を行うドクターにとっては一般常識であるため、インビザライン治療で抜歯治療は避けられがちです。
中には「インビザライン治療では歯を抜きません」と断言するホームページなどもあるほどです。
しかし、僕はこれにずっと違和感をもっていました。もしかしたら同じように思われた患者様もいるかもしれませんね。
インビザラインで治療しようと、ワイヤーで治療しようと、目指す治療のゴールは患者さんの口の中の環境に最適な歯並びですから、そこに大きな違いが生まれてはならないと思うのです。
確かにインビザライン治療では、歯を後方に送って歯を並べる隙間を確保する動きを得意とするため、従来よりも抜歯になるケースは少なくなるかもしれません。
しかし矯正用アンカースクリューを取りいれている矯正歯科であれば、ワイヤー治療でも歯を後方に送れますから、極端にワイヤーとインビザラインで治療計画が違うという事は少ないはずです。
ですから、当院でも基本的には抜歯をできるだけ避ける治療方針を提案しますが、必要と判断できればインビザライン治療であっても抜歯治療を行っています。
当然、通常の治療よりもかなり難しくなりますので、正直なところ私も患者様も共に大変な苦労を強いられます。
でも、今後一生その歯並びでいる事を考えたら、苦しい判断も時には必要だと思うのです。
それに動かし方の工夫や用いる補助装置次第では、抜歯治療でもしっかりとした治療を行う事が可能なのです。もちろん治療期間はどうしても長くかかってしまいますが。
そのように考えて今まで治療してきましたが、窪田先生も同じような趣旨のお話をされていました。(と僕は思っています)
そしてやはり、大変な思いをして、しかし最後には必ずきっちりと治療を終えられていました。
インビザラインで治療が困難なケースの場合、これまで培ってきたワイヤー治療のテクニックが非常に役に立ちます。
インビザラインの一部をくり抜き、透明か白い目立たないタイプのボタンやワイヤーを使って、インビザラインをしたままワイヤーの力を補助的に使うのです。
このような複雑な治療計画を立てられるのは、矯正のカリキュラムを受けた矯正専門医の行うインビザライン治療の強みだと思っています。
当院では通常インビザラインでは困難であると思われるケースでも、矯正用アンカースクリューを応用したり、様々なテクニックを用いることで患者様の要望に最大限応えられるよう努力しています。
もしインビザラインでどうしても治療を行いたいという方がいらっしゃれば、あきらめずに当院の矯正相談を受けてみてください(^^)
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