はじめに

皆さんこんにちは！

宇都宮市の矯正専門歯科医院、宇都宮矯正歯科です。

今回は、飲み込み方の歯並びへの影響とMFTでの治し方を解説していきます。

飲み込みは、私たちが日常的に行っている自然な動作の一つです。

しかし、幼少期に正しい飲み込み方を教えてもらった記憶がある方は少ないのではないのでしょうか。

幼少期から正しい飲み込み方が出来ていないことで、歯並びや口腔機能に影響を及ぼす可能性があります。

特に異常嚥下（飲み込み方の問題）は、飲み込みの際の舌や口腔周囲の筋肉の問題が関与しており、歯並びへの影響が大きいとされています。

そこで、今回はMFT（口腔筋機能療法）を活用した異常嚥下の治し方についてご紹介します。

異常嚥下とは？

異常嚥下とは、唇や頬の力を使って口全体が動いて飲み込む傾向があったり、舌を前歯に押し付けながら飲み込むという飲み込む際の悪いクセのことです。

異常嚥下があると、歯並びに影響を及ぼす可能性があります。

具体的には、飲み込む際に唇や舌、頬全体を使って飲み込むことで歯が前方方向に押し出され、歯列が徐々に変形し、不正咬合や噛み合わせの不調を引き起こすことがあります。

実際に人間は何かを飲み込むという動作を1日で約1000回おこなっています。

毎回の飲み込み方の異常が少しでも徐々に歯並びに影響を与えうる回数だということがお判りいただけるかと思います。

異常嚥下の改善には、口腔筋機能療法（MFT）などのトレーニングが効果的です。

MFTは舌や口腔周囲筋の機能を改善し、正しい舌の位置や嚥下のパターンを身につけることで、歯並びの改善や矯正治療の効果を高めることができます。

MFTによる治療

MFTは、異常嚥下の治療に効果的な方法として用いられています。

この治療法では、口腔筋の機能を改善するためのトレーニングを行います。

具体的には、自分の現状飲み方に問題があると自覚させるところから、嚥下のパターンの改善、口腔周囲筋の強化などが行われます。

この場合のMFTの目的は、正しい動きを身につけることで、嚥下方法を改善させるだけでなく、お子様の将来の健康や顔貌への影響を可能な限り減少させることです。

異常嚥下に対するMFTでの治療内容

MFTの治療内容は、個々の患者の状態に応じてカスタマイズされますが、一般的には以下のようなトレーニングが行われます。

1. 舌の位置調整: 正しい舌の位置を維持するためのトレーニングが行われます。飲み込む時には正しい位置に舌を置きながら飲み込む必要がありますが、そもそも正しい舌の位置がわからない場合がかなり高いです。そのため、上顎に舌を吸い付ける練習や舌を「スポット」という上あごの少しくぼんだ部分に置く練習やその状態のまま、無意識の状態でもその「スポット」という場所に常時設置されているように訓練を行います。
2. 嚥下パターンの改善: 正しい嚥下パターンを身につけるためのトレーニングが行われます。唇や頬を動かさずに嚥下するという訓練を繰り返し、正しい嚥下のパターンを体にしみこませます。
3. 口腔周囲筋の強化: 口腔周囲の筋肉を強化するためのトレーニングが行われます。例えば、舌を口腔外に出して顔の周囲をなめまわすように大きく円を描くような形で回す練習や舌を口腔内で左右に動かす練習などが含まれます。

まとめ

飲み込みの際の異常嚥下は、歯並びや口腔機能に影響を及ぼす可能性があります。

MFTを活用した異常嚥下の治療では、口腔筋の機能を改善し、正しい舌の位置や嚥下のパターンを身につけることで、歯並びの改善や矯正治療の効果を高めることができます。

また、家庭でも正しい飲み込みの姿勢やゆっくりとした飲み込みを心掛けることで、異常嚥下を改善することができます。

正しい飲み込みの習慣を身につけ、健康な口腔機能を維持しましょう。

当院では当院では主にMFTを用いて飲み込み方の問題への対処を行っております。

お子様の歯並びやかみ合わせ、その他にも気になることがありましたら、ぜひ宇都宮矯正歯科の無料カウンセリングにお越しください。スタッフ一同、お待ちしています。

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