はじめに

皆さんこんにちは。宇都宮市の矯正専門歯科医院、宇都宮矯正歯科です！

口腔機能発達不全症という言葉を聞いたことはありますか？

この症状は、口の中の機能が正常に発達しないことによって引き起こされる問題です。

正しい咀嚼、飲み込み、発音などの機能が妨げられることで、さまざまな問題や影響が生じる可能性があります。

この記事では、口腔機能発達不全症の具体的な症状とその問題点について、歯科医師が解説いたします。

口腔機能発達不全症とは何か？

口腔機能発達不全症は、口の中の筋肉や機能が正常に発達しないことによって引き起こされる症状です。

これは、生まれつきの原因や生活環境、習慣などの「お口のクセ」が関与しています。

主に子供の成長段階で問題が発覚し、適切な治療やトレーニングが必要とされます。

口腔機能発達不全症にはさまざまなタイプがありますが、主な症状には以下のようなものがあります。

具体的な口腔機能発達不全症の症状と問題点

口腔機能発達不全症には、さまざまな症状と問題点が存在します。

以下に代表的なものをいくつかご紹介します。

①飲み込み（嚥下）の問題

口腔機能発達不全症のお子さまの中には、適切な飲み込み（嚥下）の動作が難しい場合があります。

正しい飲み込み方は、舌が「スポット」という前歯から口の奥に舌をなぞらせたときにある上あごの少しくぼんだ部分にあり、飲み込む際には舌で上のあごを押して飲み込みます。

しかし、飲み込み方に問題があるお子さまは舌が「スポット」という口腔内で言う、上の位置になく、前歯を押しながら飲み込みます。

そのような飲み込みをおこなうことで、舌の力で徐々に歯が前に押されていき、将来的には出っ歯（上顎前突）や受け口（下顎前突）になる可能性があります。

②口の問題

口腔機能発達不全症のお子さまの中には、口唇を閉じることが難しい場合があります。

いわゆる「お口ポカン」の状態です。このような状態になると徐々に姿勢が悪化したり、将来的には顔貌が悪化したりする可能性があります。

③発音の障害

正しい発音をするためには、舌や唇の正確な動きが必要ですが、口腔機能発達不全症の子供は発音に問題を抱えています。

特定の音を発するのが難しいため、コミュニケーションや学習に支障をきたすことがあります。

④歯並びの問題

口腔機能発達不全症が進行すると、歯並びにも影響を及ぼすことがあります。

正しい舌の位置や口唇の筋力が欠如しているため、歯の位置や咬み合わせに異常が生じることがあります。

これによって、見た目や噛み合わせの問題が発生することがあります。

「お口ポカン」の詳しい解説はこちら！

「子どもの口が常に開いているのは病気かも…？MFTというトレーニングでお口ポカンを治せます」

口腔機能発達不全症の治療法とトレーニング

口腔機能発達不全症の治療やトレーニングには、個々の症状や状態に応じたアプローチが必要です。以下に一般的に行われる治療法とトレーニングのいくつかをご紹介します。

口腔筋機能療法（MFT）

MFTは、舌や口唇、頬などの口腔周囲筋のトレーニングや無自覚で行っていた「お口のクセ」の自覚を促すことを通じて口腔機能の改善を図る治療法です。

舌の位置や口唇の筋力、を正常化し、咀嚼、飲み込み、発音などの機能を改善させることが目的です。

歯科矯正治療

口腔機能発達不全症に伴う歯並びの問題に対しては、歯科矯正治療が行われることもあります。

不正咬合や咬合不安定を改善することで、咀嚼や発音の機能を正常化することが期待されます。

言語療法

発音の障害が主な問題である場合、言語療法が有効です。

専門の言語療法士との協力により、正しい発音を身につけるためのトレーニングや指導が行われます。

まとめ

口腔機能発達不全症は、「お口のクセ」によって口の中の機能が正常に発達せず、咀嚼、飲み込み、発音などに問題が生じる症状です。

これによって栄養不足やコミュニケーションの困難、歯並びの問題などが引き起こされることがあります。

口腔筋機能療法（MFT）や歯科矯正治療、言語療法などが一般的な治療法として用いられます。

しかし、正確な診断と個別の治療計画が重要です。

早期に適切な治療を受けることで、口腔機能の発達をサポートし、将来の健康な口腔機能を促進することができます。

当院では主にMFTと歯科矯正治療を用いて口腔機能発達不全症への対処を行っております。

お子様の歯並びやかみ合わせ、その他にも気になることがありましたら、ぜひ宇都宮矯正歯科の無料カウンセリングにお越しください。

スタッフ一同、お待ちしています。

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